2時間ドラマはラストシーンがすべてだ。
しらを切る犯人に対当する主人公の刑事。
それがルポライターでも温泉女将でもカメラマンでもいい。
ラストシーン10分間の謎解きが重要なのだ。
大体、2時間もの間集中する視聴者は少ない。
家事や仕事やら、ながら見をしている。
ベッドシーンとか殺人シーンとかで画面を注視する以外はほとんど見ていない。
だからラストシーンで、断片的な記憶をつなげ合わせて犯人の動機やストーリーを再確認するのだ。
意外な犯人像とか、どんでん返しとか、ぜ~んぶ解説してくれるのが有難い。
親切な2時間ドラマが大好きだ。
2時間ドラマでよく聞くセリフ。
「これでアリバイが崩れましたね」
「あなたとはもっと早く違う場所で出会っていたかった…」
「罪を償えばきっとやり直せるさ」
「あなたに私の何がわかるっていうの?」
「子どもを愛してない親なんていないんだ!」
「俺なんか生きてたって価値が無い人間なんだ!」
「もしかしたら、とんでもない思い違いをしていたかもしれない」
「そういうことだったのか!」
「本当はそんなつもりじゃなかったんだ」
「ちょっと待ってくれ。妙だと思わないか?」
「しかしあなたはここで一つミスを犯した。」
暇なときに2時間ドラマがあると重宝する。
暇といっても何か作業をしながら見るのだから、神経を集中させなければならない番組は困るのだ。
パソコンに向かいながら、気になるシーンで画面に見入る。
音は耳に入る程度で十分。
それでストーリーやキャラクターを把握できるのが有難い。
片手間でわかるのは、水戸黄門のようにパターンがあるからだ。
典型的なのは、ラストシーンでの謎解き。
少しくらい重要な場面を見逃しても、辻褄を合わせられる。
最近では、BGMのように無いと寂しく感じるようになった。